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児童発達支援?放課後等デイサービス?|その違いとは?|障害児通所支援

最終更新日:2021.11.16

『児童発達支援』、『放課後等デイサービス』は障がいのある子どもや、発達に課題を持った子どもに対して、未来を見据えた心身の支援(療育)する施設です。

『児童発達支援』と『放課後等デイサービス』の位置づけ

『児童発達支援』、『放課後等デイサービス』は2012年からスタートされた施設・事業です。
もともと、障がいのある子どもを支援する施設は障害種別に分かれていましたが、『利用者が、より身近な地域でサービスを受けられるように』、より『障害児支援の強化』を図るため、2012年の児童福祉法の改正がありました。
児童福祉法の改正によって、障害種別で分かれていた施設体型を《通所による『障害児通所支援』》と《入所による『障害児入所支援』》に一元化しました。
児童発達支援と放課後等デイサービスは、この『障害児通所支援』の中に位置づけられています。

障害児通所支援とは

障害児通所支援は、障がいのある子どもを施設などへの通所によって生活能力の向上のための訓練・指導や、社会へ適応訓練・交流促進などの支援(療育)を行うサービスです。
児童通所支援は、利用する子どもの状態や年齢に応じて『児童発達支援』『放課後等デイサービス』等の支援が分けられます。

対象の年齢が違う

児童発達支援と、放課後等デイサービスの大きな違いは、主に「対象とする子どもの年齢」が違うことで、サービスの内容は以下の通りで、大きな違いはありません。

◎児童発達支援

児童発達支援は『未就学児(0歳~6歳)』を対象としており、日常生活の基本動作の指導、集団生活への適応訓練を行います。

※『児童発達支援ガイドライン』抜粋
児童発達支援は(中略)障害のある子どもに対し、障害発達支援センターにおいて、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練その他の便宜を提供するものである
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000171670.pdf

◎放課後等デイサービス

放課後等デイサービスは、『就学児(6歳~18歳)』を対象としており、放課後または休業日に、生活能力向上に必要な訓練や、社会・地域などの適応訓練交流を行います。

※『放課後等デイサービスガイドライン』抜粋
「放課後等デイサービスは(中略)就学している障害児に、授業の終 了後又は休業日に、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進 その他の便宜を供与すること
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000082829.pdf

保護者の支援という大切な役割

児童発達支援や、放課後等デイサービスなどの、『障害児通所支援』には子ども状態や発達に合わせて『適切な支援(療育)・訓練を行うこと』そして、『保護者の方を支援する』という大切な役割もあります。
障害のある子どものご家族は心身に負担や不安を抱えており、社会的な疎外感を感じている方も多くいます。そんなご家族の方に「寄り添い」、助言をしてあげることや、一時的に子どもを預かることで、『レスパイトケア』の役割もあります。

どんな人が働いているのか

児童発達支援、放課後等デイサービスで働いている職員(役割)についてご紹介します。

管理者

施設運営の統括をする役割です。事業が円滑に進むように運営面や組織面、労働環境の面など全体を把握し施設の質を向上させる役割です。

児童発達支援管理責任者

子どもの発達状況を把握、保護者からのニーズを汲み取り、子供たち一人ひとりに適した支援計画を作成し、併せてスタッフの指導なども行います。適宜、アセスメントや実施状況をモニタリングし、評価・改善・調整を行います。他にも、保護者対応や、関係機関や地域との連携業務を取り仕切る等、施設が提供するサービスを統括する役割です。

児童指導員・保育士・指導員

子どもの日常生活の支援や、支援計画に基づいた支援、生活全般の指導など子供の成長を多角的に支える役割です。

施設の特性によって働く役職

◎嘱託医

医師として、利用者の対応に当たります。

◎看護職員

医療上に必要なケアに加えて、日常の健康管理や精神・衛生面の管理・支援を行います。

◎理学療法士(PT)

日常生活を送ることが難しい子どもに対し、運動療法や、物理療法で改善を目指します。

◎作業療法士(OT)

障がいがある人の基本的・応用的な動作能力や、社会的な適応能力の維持・改善を目指します。

◎言語聴覚士(ST)

言語障害や嚥下障害のある人に訓練や指導をおこないます。聴覚障害のある子については指導を行うこともあります。

◎心理指導担当職員

心身に障がいや課題のある子どもに対して、心理指導や助言などの働きかけを行い、生活の中での課題や問題について、改善を促します。

『児童発達支援』『放課後等デイサービス』のやりがいとは

児童発達支援、放課後等デイサービスで働くことは、多くの個性的な子供を相手するということになります。
型にはまった支援(療育)ではなく、ひとりひとり違った支援を行うので対応力が求められることも多いです。また、支援がなかなか計画通りに進まず、もどかしいこともあるかもしれません。
ですが、子ども一人ひとりに向き合い、子どものできることが一つずつ増えたり、得意なことが増えたりすると、『喜び』や『やりがい』を感じられます。また、子どもの家族を支援する中で『親子の結びつき』や『愛情』、『社会貢献』を感じられるかもしれません。

この記事では、『児童発達支援』、『放課後等デイサービス』の違いについてご紹介しました。どちらも障害児通所支援という点では同じですが、その位置づけや療育内容は異なります。サービスの違いがわかったことで、それぞれの働き方がよりイメージしやすくなったのではないでしょうか。

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